こんにちはアペです
本日は8月11日に実施された「3.11アートファンタジア2017」についてご報告いたします
同イベントは復興庁の心の復興事業としておこなわれた市民参加型のワークショップです
石巻小学校の体育館に日本製紙石巻工場提供のロール紙をいっぱいに引いて自由に「花」の絵を描いてもらいました。
決められた大きさの紙に絵を描こうとすると自分自身で気がつかない表現の拘束というものに捉われています、それは「汚さないように描こう」「綺麗に描こう」「はみ出さないように描こう」「見本を良く見て描こう」等々学校の図画工作の時間に先生から口うるさく言われ続けたことではないでしょうか?
そういった束縛を打ち破る一つの方法が「馬鹿でかい絵を描くこと」だと思います
巨大ロール紙に絵を描く子どもたちは人にどう見られるかなどはお構いなしに絵の具を紙にぶちまけていきます、子どもはもともとそういったこでが出来易いのかもしれませんが大人だって同様です細かいことを気にせず好きなように子どもみたいな絵を描いています
これはやはり絵を描く紙のスケール感が重要な要素では無いかと思いますそもそもこれくらいの大きさになると線一本引くにも体を移動しながらの結構な運動になりますがそれは普段我々が手首から先で描いている絵とまったく違うものだといことが全身の筋肉を通じて感じ取れいるのではないでしょうか。
舞台では能楽が始まりました
こちらの方は震災後に100回以上も石巻を訪問して鎮魂の能を舞っていらっしゃいます
能にはもともと死者の鎮魂の意味もあるそうですが月命日の11日にその思いもこめて舞っていただきました、舞は舞台の上だけでなく市民の皆さんが参加してかきあげた花の絵の前でもやっていただきその様は本当に花畑の中で能を舞っているような不思議な気分でした。
他にも会場には石巻で活動なされている賛助作家さん達の花の絵も展示されました
このワークショップは石巻の復興を目的として開催されているものですので「花のアート」を通じて復興が完成するまで続けていければと思っています。