NPO法人にじいろクレヨン 宮城県石巻市 ボランティア

ありがとうございました

3月3日にモザイクアートプロジェクトにじいろ広場の開園式ををおこないました。

事務局から

2013年3月3日、お蔭様をもちまして、たくさんの方々に来場していただき「にじいろ広場」を無事開園することができました。
震災復興の中で失われた公園を取り戻すべく、石巻市でも様々な公園づくりが検討され始め、民間でも少しずつ整備や改修などもされ始めています。
今回我々が作った「にじいろ広場」は、『成長する公園』をコンセプトに、公園内にアートを増やすプログラムや、植物を育てる環境づくりを通して、子どもたちの想像力や創造性を育むための仕掛けが散りばめられています。
今後も住民の方々や子どもたちが憩える場所となり、まちとの架け橋となる拠点として、「にじいろ広場」をたくさんの笑顔が集まる場所にしていきたいと考えています。
この公園がどんな風に成長していくか、楽しみに見守っていただけたら幸いです。
みなさまからいただいたご厚意に報いるためにも、子供たちが夢を持ち続けられるよう、日々の活動に精一杯力を注いでいきたいと思います。
今後ともご支援のほどよろしくお願い申上げます。

これって、にじいろ活動の2年間と同じだなって。

にじいろクレヨン代表柴田から

モザイクアートプロジェクト第3弾「にじいろひろば」は流されたにじいろくれよん代表柴田邸の跡地に「アートのある公園」として、たくさんの巨大な発泡スチロールとモザイクアートで構成され、そこで遊び癒され、寛ぐことができるものを目指しました。
彩りが被災した石巻の人々の傷ついた心に、すこしでも潤いを取り戻してくれると信じ、また将来石巻に来られた方にも楽しんでいただけたらと思い、始めたプロジェクトです。

ひろばに今回パンジーや水仙やチューリップなどのお花を協賛していただき200株ほど植えました。被災場所に植えられた花はそれはそれは素敵な彩りを与えてくれ、心を癒やしてくれました。
お花を植えてすごく良かったなあと思っています。
ただ問題があり、柴田家跡地には水場がありません。今はお花が枯れないように20リッターのタンク三本に水を汲んで、車で運んでちょくちょく水をやりに行っています。
しかもお披露目から3週間ほど何故かずっと雨が降りませんでした。でも、お花に水をやるのってとても楽しいです。
心も洗われる感じが好きです。
ここのところ、水やりをしていて思ったことがあります。
これって、にじいろ活動の2年間と同じだなって。

震災があって、避難所で枯れかかっていた子どもたちの心が私の目に映り、少しでも良くなってくれたらと思い活動を始めました。
なんとか枯れないように枯れないようにと水をやり続けてきました。
すると花はだんだん元気になって、笑顔という花を咲かせてくれました。
花は逆にこちらを元気づけてもくれました。でも花は水を与えていなければ、すぐにでも枯れてしまいそうな気がします。

そして水をやりに、にじいろクレヨンは活動を続けています。

その場所に広場をつくる意味がちゃんとあるんですよね。

スタッフしーまからの報告

先日、にじいろクレヨンの活動で、モザイクアートプロジェクトの広場のお披露目会に参加してきました。
石巻の門脇小学校のすぐ近くにカラフルなタイルで飾られたみんなが集まれる広場をつくったのです。
門脇小でぴんとくる人が、何人いるのかわからないけど、津波の被害のあった地域です。
ガソリンやらなにやらの火災で焼けてしまった小学校です。

その近く。

石巻には何度かいっているけれどもうすぐ震災から2年がたつというのに正直私は被災地っていうのをちゃんと見たことがなかったです。
なんというか、なにもないわけじゃないけどなにもない。

よそ者のお前に何が分かると言われそうだけどさみしくてどんよりしている感じ。
人が生活していたあとのある壊れた家に柱と屋根だけのお寺そして焼け焦げた小学校。
家のあったと思われる場所にはお花が添えてあってがれきを拾えばどこの家のものなのか、ビデオテープやリモコンがまだ落ちていたり。

この場所に広場か、と正直思いました。
すみません。

でも、何もない、その場所に広場をつくる意味がちゃんとあるんですよね。

にじいろの活動のなかでよく言われる、「色をとりもどす」その意味が今回の活動でちゃんとわかったような気がします。
元々の門脇がどんなところだったのかわからないけれど、人々が生活していた元気なころに戻ってほしいという気持ちが強くなりました。

わたしはお花植えたりがれき拾ったり簡単なことしかお手伝いしてないけど「こういう場所ができるとうれしい」と地域の方がおっしゃってくれたようで、それを聞いてなんだか嬉しかったり。
なによりお披露目会に来てくれたみんな笑っていたのが一番うれしかった。
人が笑ってるの見るのって大好き。

復興なんて遠くて時間のかかること。
そもそも復興ってどうなれば復興っていえるんだろう。

人が戻ってきて、建物に明かりがついて、笑顔や笑い声やお話しする声が戻ってきたらひとまずいいのかな。
その一歩として、この広場がつくれたことはすごく良かったと思います。
こういった機会に参加させてくれた、柴田さんをはじめ、中心となってプロジェクトを進めてくださった皆様ありがとうございました。

第四弾があればまた参加させてください。

しーま

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