みなさま、おはようございます、こんにちは、こんばんは!
にじいろスタッフなっつです。
全国に猛威をふるっているインフルエンザ。みなさんは大丈夫でしょうか?
私は流行に乗って見事A型にかかりました。
お仕事もお休みを頂き、にじいろの仲間には大変迷惑をかけました・・・
(みんなほんとうにありがとう!)
大人になってからの39度越えの熱は本当に大変ですね・・・みなさまもどうぞお気を付けください。
さてさて、本日は新立野プレーパークでの活動についてご報告します。
それはそれは風がびゅんびゅん吹き荒れる石巻。冬の石巻名物!冬だけにとどまらず春もかなりすごい風。
そんな風を使った遊びはなにかないだろうか、とひとりもくもくとタコ作りに励んでいました。
すると1年生たちがぴかぴかの黄色カバーを着けてランドセルを背負って帰ってくる姿が見えてきます。
「おおお~~~~~い、独身どんぐりぃいいいいいいい、どんぐりばばああああああ(なぜかこの場所ではどんぐりとよばれる)」
それを聞いて
「独身ねぇ~・・・なっちゃんはすぐ男出来っぺっちゃね」なんていつのまにか仕事を終えて帰ってきた住民のHさんが隣でつぶやいています。
こんな感じで遊び場に人が集まってきます。
「なにしてんの、どんぐり」
「いや~凧を作りたくてさ」
「あたしも作るーーー!お願い、アイドル並みにかわいいどんぐりさまぁ~~~ビニールちょおおだだああああい」
調子のいい子ども達です。でもアイドルとか言われて気分はいいものです。笑
いつの間にか集まってきた子どもたちがみんなタコ作りをしていました。
ゴミ袋で作る簡易型タコですが、足を付けたり、イラストが描いてあったりとオリジナリティーにあふれたものになっています。
しかも風が強いから簡単な物でもびゅんびゅん飛びます。(笑)
そんな様子を道行く住民さんがじっと見ています。
まだまだ顔の見える関係が少ない復興公営住宅。
ちょっとこちらに目線があったときには意識的に声をかけます。
「こんにちは~、風強いですね~。今子どもたちとタコ作ってたんですよ~」
「風強いがらね~、んでもねえちゃん、これでだんめだ~。竹っこさ切ってや、対照的に貼り付けんだど」
「え、どうやってやるんですか?」
「ちょっと待ってろぉ」
数分後。
竹を持ってきたおじいさん。ノコギリでギコギコ。あっという間にタコの骨組みを作ってくれました。子どもたちは興味津々。
「おんちゃん、あたしのもつけたい」
「どれ、かしてみろぉ」
いつの間にか子どもとおんちゃんのタコ作りが始まります。
「おらいが子どもの時はこうやって竹でいろいろ作ったんだ~」とたくさんお話を聞かせてくれました。
「んでいぐからっしゃ~」
「またねおんちゃん、ありがとう」
その次の週、たまたま会えたおんちゃんに子どもたちと「バイバーイ」と手を振りました。
いろんな現場に入るとき、わたしたちはいろんな「つなぎ役」として動くときがあります。
でも、1から10までつなぐ役割を果たさなくても、ちょっとしたしかけをかけるだけで、魔法のように、化学反応のようにつながっちゃいます。
ほかっておいても、子どもがどんどん大人に歩み寄ってきてくれるんです。子どもにはそんなつなぐ力がもともと備わっているなあと感じることがあります。
この復興公営住宅での活動にて、純粋で素直な子どもたちの姿から自然とつながった住民さんが何人もいて、自然と子どもたちを見守ってくれています。子どもを介して知り合った住民さんも中にはいたりします。
子どもたちってほんとすごいよなぁと感心しつつ、少しずつこの場で子どもを見守るコミュニティが出来ていくといいなぁと思います。
そのためにも、イベントとか、一発屋じゃなくて、子どもたちがありのままでいられる場を、環境を、時間を、継続的に積み重ねていくことが大切だと感じています。
だから今日も子どもたちのどんぐりばばーでいたいと思うのでした。