サクラ、サク!


~よっぱ報告~

 

震災後2年という節目を迎えて間もない本日の

向陽仮設団地には、10人以上の子どもたちが遊びに

やってきました。

震災当時、中学1年生だったまいちゃん、るりちゃんは

ちょうど今日が高校受験の合格発表日。

2人ともめでたく4月からは花の(表現が古くさい!?)

女子高校生になることが決まり、集会室に入ってくるなり

抱き合って歓声をあげていました。

 

あの日から時間が止まったままの風景も残る傍らで、

1日、また1日と生き抜いてきた子どもたちは、

心も身体も確かに成長し、未来に向かって歩み続けています。

 

そんな本日の遊びのメニューは、「ミックスジュース作り」

バナナやいちご、りんご、みかん、桃の缶詰め、ブルーベリー、

文旦など、色とりどりの果実の皮をむいて包丁で切り、

ミキサーでジュースに仕上げます。

ここは調理実習ならお任せあれ!の小学校4年生の

女の子たちが大活躍。美優ちゃんが先頭に立って

慣れた手つきでバナナを切り始めると、「私も!私も!」と、

ほのかちゃん、ともえちゃんも包丁を握り張り切って、

りんごをむいたり、切ったりしていました。

高学年に差し掛かると気恥ずかしさもあるのか、

最近は集会室に姿を見せない日も増えていた

女の子たちですが、「本物」の材料を前にした

今日ばかりは本領発揮!とばかりに生き生きと活動し、

将来の夢、家族のことなど、自然とおしゃべりも

弾んでいました。

東北大を今春卒業するほなみんが塩飽先生を通じて寄付で

いただいた「カプラ」や「ジェンガ」でも楽しく遊び、

ギターやトランペットを取り出して得意気にチャレンジする

姿もありました。

サッカーで思いっきり体を動かして、爽やかな表情で

戻ってきた校庭組の子どもたちも、

運動後のビタミンチャージで、みんなが笑顔の花を

咲かせて帰っていきました。

 

復興支援ソングの「花は咲く」の歌詞に、

「まるで私らの心を読まれているみたい」と、ある住民の方が

つぶやいていました。

♪花は 花は 花は咲く  私は何を残せるだろう♪

あの日を境に、被災地で暮らす人だけでなく、私を含めて

多くの人が自分の生命が与えられた意味を

問い直したのではないかと思います。

 

また迎える新しい春が、

ひとりひとりにとって希望と共に歩む道となりますように。

 

今日のボランティア参加者は、あいちゃん、

おんちゃんししょう、キヨくん、ぶーちゃん、

ほなみん、まっちー、よっぱでした。

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サクラ、サク! への1件のフィードバック

  1. y.s のコメント:

    まいちゃんさん、るりちゃんさん、合格おめでとう(^^)
    この2年の難局を乗り越えた結果は、喜びもひとしおでしょうね!(^o^)!
    高学年になって、ちょっと気恥ずかしさも出て来たり。成長はいろんな形で現れるんですね。
    楽しい思い出が、心の糧になる、と思っています。
    皆さんとの良い思い出が、成長につながり、将来の支えにもなるような気がします。
    みんなで作ったジュースが栄養になって体に入っていくように。
    よっぱさん、ご報告ありがとうございます。
    ほなみんさん、ご卒業おめでとうございます(少し早いですが)。

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