試行錯誤を重ねつつ


~よっぱ報告~

爽やかな青空の下でも、日陰や道端にはまだまだ雪が残る

水曜日。

今日の向陽町仮設団地には13人の子どもたちが

やってきました。

 

色とりどりの布が入った袋を見つけるなり、みかんさんと

一緒に縫い物にチャレンジしたここねちゃんは、

いろいろな柄を切ったり、可愛いリボンを縫いつけるのに

夢中で、窓の外からお友達が声をかけても気づかないほど

集中していました。

 

男の子たちが大声を出して室内を走り回ったり、かるた遊びで

仲良く盛り上がっていた女の子たちが、

片付けになるとわざと札をばらまいて大笑いするなど、

全体的に落ち着かない様子もあり、

いつも見かける大人が居ないことでの不安感があるのかなと

感じましたが、みかんさんが穏やかに受け止めて

トランプ遊びに誘うと、それぞれ笑顔になって

遊べていました。

負けた途端につまらなくなってそっぽを向いても、

「これちょうだい!全部持っていくから!」と共有の物を

ねだってみても、最終的にはきちんと元に戻してくれたり。

子どもも大人もあれこれ試行錯誤を重ねながら関係性を

築いていけるのは、にじいろクレヨンが一過性の

イベントではなく子どもたちの日常生活に寄り添う継続的な

活動だからこそ。

欲しがる物をただ与えるだけの人なのか、守るべきことを

きちんと教えてくれる人なのか、

震災後1年10か月を過ぎた今だからこそ、あらゆる支援者の

関わりを受けてきた子どもたちに試されているようにも

感じます。

 

はしゃぎ回りたくて仕方がない男の子たちは、もうひとつの

部屋でポンちゃんがビニール袋にテープを巻いて作った

ボールで元気よく遊びました。

限られたスペースの中で、安全にストレスを発散できる遊びを

提供するためには常に工夫が必要なのですが、ポンちゃんが

研修で学んできた今日の遊び方は、まずまず満足できた

様子でした。

来週にいよいよ高校受験を控えたまいちゃんは、

じゅんちゃんに面接の練習をマンツーマンでしてもらい

自信をつけてきた様子。

 

活動の要を実質的に担うおんちゃんししょうや

ぶーちゃん不在時も、ボランティアそれぞれの持ち味を

生かしたチームワークでにじいろクレヨンの時間を

充実させていきたいと思っています。

 

今日のボランティア参加者は、

キヨくん、じゅんちゃん、みかんさん、ポンちゃん、

よっぱでした。

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試行錯誤を重ねつつ への1件のフィードバック

  1. y.s のコメント:

    自分の中にある不安や不満がなんだか分からなかったり、うまく言語化できないことで、子供たちは態度や行動に表現してしまうのかもしれませんね。
    それでも、多様な遊びや、面接の練習まで臨機応変の対応ができるのも、継続した活動の経験値のたまものなんでしょうね(^^)v
    受験生の皆さん、体調に気をつけて。自分の力を出し切って、悔いの残らないように、と祈ってます!(^人^)!
    キヨくんさん(風邪から復帰、良かったです)、じゅんちゃんさん、みかんさん、ポンちゃんさん、よっぱさん、今日もありがとうございます。

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