にじいろ学級会


よっぱ報告

 

すっかり12月らしく凛とした空気の冬晴れの中、

今日の向陽仮設団地集会室には13人の小学生たちが

遊びに来ました。続々と子どもが集まるなり、

ぶーちゃん馬跳びでひとしきり盛り上がった後、

もうすぐクリスマスなので、来週のにじいろクレヨンの

時間にクリスマス会をしようかと提案し、まずは

ぶーちゃんから子どもたちに何をしたいか聞くと、

「ハイ!ハイ!ハーイ!!」次々に手を上げる子どもたち。

最初はおふざけでウ○コだコマネチだと笑っていた

男子たちでしたが、「みんなでゲームしたい」

「トランプしたい」「サッカーしたい」と、いつもの

にじいろクレヨンでやっている遊びが次々とあがりはじめ、

いつのまにか主導権はぶーちゃんから高学年の男の子たちに

代わり、ワイワイ賑やかに子ども同士で多数決をとり

はじめると、はじめのおふざけ発言には誰も手を挙げず、

自然消滅。

「ぶーちゃんをいじめる会にしたい!」という発言にも、

「いじめるって言葉はよくないから、ここに代わりに

あてはまる言葉をみんなで考えてみようか」と提案すると、

これまた口々に「じゃあ、追いかける会!」

「ぶーちゃんをサンドする!」など面白い答えが次々に

飛び出してきました。

 

こんな大人のちょっとした言葉かけひとつで、子ども自身が

主体となって、子ども同士で居心地が良い空間を共有

できるようになったことは、本当に大きな、嬉しい変化です。

 

話し合いの後は、それぞれ折り紙、切り絵製作、粘土、

トランプ、チャンバラごっこなどで遊びました。

 

震災から昨日で1年9か月。

先週金曜日には大きな揺れもあり、みんなの賑やかな

輪の外で、わざと悪ふざけをして注目を浴びようとする、

地震や津波の体験を面白おかしく替え歌にして笑っていても

瞳の奥は笑っていない、そんな姿もまだ見られますが、

居心地の良い時間を共有することで、時間をかけて

地道に寄り添っていきたいものです。

 

最近ボランティアに加わったじゅんちゃん、みかんは、

ベテラン母の育児経験を生かして、大きな安心感で

子どもたちを暖かく包み込み、仮設の住民の方々も

好意的に迎え入れてくださっています。震災後2度目の

年の瀬に、先行き見えない不安との葛藤が渦巻く最中でも、

子どもを中心とした暖かなコミュニティが

芽生えつつあることを実感したひとときでした。

 

今日のボランティア参加者は、おんちゃんししょう、

キヨくん、じゅんちゃん、ぶーちゃん、みかん、

よっぱでした。

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にじいろ学級会 への1件のフィードバック

  1. y.s のコメント:

    小さい男子が無条件に盛り上がってしまう、不思議ワード、「ウ○コ」、は永遠なのかもしれません(笑)
    コマネチもいまだに人気があるんですね。ホッとしました(?)w(^^)w
    チャンバラ用の新聞紙の刀を、ちゃんとおいたまま話し合いに盛り上がる子供たち。自主性と協調性が育ってるんですね。
    先日の地震では、揺れだけでなく、津波警報の音、避難という再体験などで、不安になった子も少なくないと思います。
    スタッフみなさんの、さまざまな資質が、ひとりひとり違う子供の個性の誰かにどこかで合致して、暖かい安心感が共有できますようにと、勝手ながら願っております。
    皆様もいまだ余震があるというなか、活動くださり有り難うございます。寒さ厳しきおり、ご自愛くださいませ。
    おんちゃんししょう、キヨくんさん、じゅんちゃんさん、ぶーちゃん、みかんさん、よっぱさん、今日もありがとうございます。

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