子どもたちにとって大切なこと


~よっぱ報告~

2012年11月28日(水)

晩秋の空が爽やかな水曜日、今日も向陽町仮設団地には

5歳~中学生まで、17名のこどもたちが遊びに来ました。

 

すっかり日が暮れるのが早くなり、校庭で遊べる時間が

短いのですが、大人が一方的に決めるのではなく、

こどもたちの希望によって校庭に行くかどうか尋ねてみると、

「今日は集会室で遊ぶ!」とのお返事だったので、

集会室の中でラミネートフィルムを使った

しおり制作などじっくり遊ぶグループと、風船バレーなど

思いきり遊ぶグループにわかれて遊びました。

今日がにじいろ2回目の子も、初めはまだ緊張気味の様子

でしたが、キラキラのりを使ってのお絵描きに集中し、

しばらく1つの色を使っていましたが、

「これで完成にする?」と声をかけると、

自分から別の色も選んで仕上げ,自分なりに納得いくまで

遊びきって帰っていったようでした。

 

すぐに溶け込める子、時間をかけて慣れていく子、

にじいろクレヨンという場所、時間がもつ意味合いは

1人1人違いますが、与えられたものを受けとる、

決められたものにただ従うのではなく、いくつかの遊びの

中から自分がやりたいもの、使いたいものを選べる、

自分なりの発想を生かせるという環境が、自分の意思とは

無関係に多くの喪失や変化を体験した子どもたちが

自己コントロール感や自己肯定感を取り戻すために

大切なことのひとつかな、と感じたひとときでした。

 

避難所時代のにじいろの活動を見ていたというひろちゃんは、

今日がボランティア初参加でしたが、まだ「子どもたちと

遊ぶ」ということ自体が必ずしも歓迎されていなかった頃に、

肯定的に見てくださっていたということに、じんわりと

嬉しさがこみあげてきました。

 

こうした温かいつながりが、微力なボランティアの立場で

あっても、こどもたちの居場所を創り、守っていこうとする

原動力となっています。

直接お話する機会のあるなしに関わらず、

 

この活動を見守り、支えてくださっている多くの皆様に

感謝しています。

今日のボランティア参加者は、おんちゃんししょう、

きよくん、たっく、つっか、レオくん、ポンちゃん、

ぶーちゃん、ひろちゃん、よっぱでした。

カテゴリー: にじいろ活動 パーマリンク

子どもたちにとって大切なこと への2件のフィードバック

  1. あきぽんAKIPON のコメント:

    こんばんは、 今日で11月もおしまい、 とうとうカレンダーがあと一枚になりましたね。
    今日はたくさんの子供が遊びに来てくれたようですね。 
    こどもたちが、何がしたいのかを決めるのはいいことですね。 今はなんでも大人がこうしなさい!と言って従わせることが多いように思います。 私も子育ての時には、どちらかというと従わせていたほうかもしれません。 いま年をとってからなら、もっと違う子育てができたかも、と思うことがあります。
    にじいろクレヨンの中で、こどもたちが 自主性や仲間とどう付き合うかをしぜんのうちに学び取っていくようで 本当にいい場だと思います。  にじいろに来れてる子はある意味しあわせですね。  いい子が育っていくように思います。

  2. y.s のコメント:

    突然、急激な変化や喪失を体験した子供たち。
    複雑な自分でも理解できないような感情を、ひとりひとりの固有の言動によって表現していくのかもしれないと感じています。
    その多様な表現を担保し、なおかつ安心安全に過ごせる「場」。
    それこそが「にじいろクレヨン」なのかもしれませんね。
    見守ってくださる地域の方々も含めて、輪が広がっている事こそ、必要とされている存在証明なのかもしれませんね。
    私も活動されている皆様に、有り難うと思う気持ちは絶えません。
    おんちゃんししょう、きよくんさん、たっくさん、つっかさん、レオくんさん、ポンちゃんさん、ぶーちゃん、ひろちゃんさん、よっぱさん、今日もありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Spam Protection by WP-SpamFree

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください